特定技能「介護」の外国人労働者は、国家試験である介護福祉士を取得すれば、在留資格「介護」に移行でき、ずっと日本で働き続けることができます。そのため多くの外国人労働者は、介護福祉士取得を目指しています。しかし特定技能で働ける5年、さらに受験資格は3年間の実務経験と実務者研修修了後となります。介護技術や日本語を習得し、受験資格を得てから2年の間に合格を勝ち取らなければなりません。
そこで今回は、日本語、介護福祉士の2つのカテゴリに分けて、オススメの勉強方法をご紹介します。ぜひ外国人労働者にご紹介頂ければと思います。
1.日本語
【にほんごをまなぼう】
介護に携わる外国人労働者が日本語や、日本の介護を学ぶための豊富な情報がそろっています。
アカウントを作成すると、期間に合わせた目標を設定でき、自身のペースで勉強を進めることができます。
<情報例>
・日本語
日本語能力試験のレベルに合わせて、ドリルやテストが用意されています。
・特定技能評価試験学習
テキストには介護技術はもちろんのこと「介護における人間の尊厳」「ご利用者、チームのコミュニケーション」など、外国人にとって初めは理解しづらい内容もまとめられています。
・現場職員向け
外国人労働者を受け入れる事業所向けに、基本的な情報から、現場指導で課題になりやすいことなどまでまとめられています。
*にほんごをまなぼう
2.介護福祉士
【外国人介護職員支援センター】
介護の仕事を担う外国人労働者向けに様々なコースを用意しています。
zoomを使った週2回の講義配信は、料金はリーズナブルで導入しやすいコースでした。
【未来ケアカレッジ】
オーダーセミナー形式で、事業所の要望に合わせてセミナーを開催してくれます。形式は対面、リモートともにOKであり、受講人数は1名~複数名まで選べます。
またオーダーセミナー形式なので、内容は外国人労働者向けだけにとどまりません。外国人労働者と日々接する日本人職員に向けて、コミュニケーション研修も実施可能です。
介護福祉士の試験対策のみならず、事業所の課題に合わせて研修をカスタムしてくれるので、成果に期待できますね。
【YouTube】
外国人労働者向けに介護福祉士の試験対策を投稿しているYouTubeをまとめました。有料スクールへの申し込みが難しい場合は、まずYouTubeを見てもらうとよいでしょう。一人で勉強をするのが苦手な外国人労働者にオススメです。
・井上文二
先ほどご紹介した「外国人介護職員支援センター」の理事を務められている方のYouTubeチャンネルです。介護福祉士試験講座の他に、外国人労働者を受け入れる職員向けの動画も投稿しています。
外国人労働者との会話も入っている講座が投稿されているのですが、外国人労働者の出身国の話を交えながら、また、理解しているかをしっかり確認しつつ講座を展開しています。日本語が苦手であっても外国人労働者のペースで勉強を進められそうです。
・Masafumi Moriyasu
日本語教師→介護士と、異例なご経歴をお持ちの方が介護福祉士講座を投稿しています。日本語教師の経験を活かし、外国人労働者がどのような箇所でつまずくかなどを解説しています。またテキストを使って説明してくれていますが、ただ初めから読んでいくのではなく「初めの部分は難しいので、わかりやすい〇〇というページから~」と外国人労働者の視点に立って解説してくれます。
3.まとめ
外国人労働者にとって介護福祉士取得のハードルは高いものですが、様々なサイトやスクールを駆使し、事業所のサポートがあれば試験合格は可能です。ぜひ参考にしてみてください。
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